ここ最近冷え込みも一層強まり、熱いお風呂にゆっくり浸かりたいと思う日も増えますよね。お風呂はリラックスできるし、疲れもとれるし、汗をかけば新陳代謝も上がってダイエットにもなるし、とお風呂に入るだけで嬉しい効果がたくさんあります。でも、ひとつ注意しなければいけないのが、お風呂の温度です。熱いお風呂が大好き!という方でも、実は疲れをとるどころか逆に疲れを感じたり、目がさえて眠れなくなってしまうということもあるようです。それでは、快適にバスタイムを楽しむために大切なお風呂の温度設定について説明しましょう。
身体にとって理想的な温度は40℃前後
日本人が好むお風呂の温度は40℃と言われていて、これは身体のしくみと関係しているようです。人には自律神経という神経があり、交感神経と副交感神経という二つの神経が、起きているときと寝ているときの身体のバランスを取りながら健康を維持しています。
40℃より高温の場合、身体の交感神経が優位に働くため脳も活発モードとなり、40℃より低温の場合は、身体の副交感神経が優位に働き、身体はリラックスモードになるのです。
40℃程度のぬるいお湯は、副交感神経が優位に働きリラックスした気分になるだけでなく、人は体温が下がると眠気を催すため、ぬるいお湯は眠気を誘い寝付きやすくなります。夏なら38℃、冬なら40℃のお風呂が、身体にとって理想的な温度になります。
42℃以上は疲労回復したいとき
42℃以上のお風呂に入る場合は、交感神経が働き脳が活発になり新陳代謝が上がります。新陳代謝が上がることで疲労物質の排出を助け、汗をたくさんかき老廃物も排出されるため、疲労回復への効果が高まります。
そのため、朝の目覚めを良くするために42℃以上のシャワーを浴びたり、足湯をするとき、長めに浸かりたいときは心臓の負担を減らすために半身浴をするといった方法で、42℃以上の温度設定をしましょう。
40℃前後の入浴なら15分を目安に入るのがおすすめですが、42℃以上の高温の場合は全身欲で3~5分を目安に入るようにしましょう。
長風呂が好きという方は40℃での入浴、熱いお風呂が好きという方は5分以上の入浴はNGということを忘れないでくださいね。それでは、なぜ42℃以上で長風呂は危険なのかを次に説明しましょう。
熱いお風呂はなぜ危険なの?
実は、お風呂での事故で最も多いのが転倒事故です。これは、熱いお湯に浸かったあと、お風呂から立ち上がった途端めまいをして転倒してしまうということです。
また、もともと高血圧の人であれば、熱いお風呂が原因で脳卒中を引き起こし、最悪命に関わる状態になる危険もあるのです。42℃以上の熱いお風呂は、血液の流れが悪くなり血圧が上がります。
さらに、全身欲で肩までしっかり入ると圧力は約1トンにもなり、水圧と熱いお風呂のダブル攻撃により、身体に悪影響を起こしてしまうことがあるのです。また、突然死の原因として「熱いお風呂の入浴」による死亡が、全体の第2位となっています。
42℃以上の熱いお風呂に入ることで血圧が一気に上昇し、お風呂から上がると今度は一気に血圧が下がります。この急激な血圧の変化に心臓と脳がついていけず、突然死に繋がるということもあるのです。
この他にも、熱いお風呂により血液がドロドロになり血栓ができやすくなります。血栓ができるということは、脳卒中や心筋梗塞といった血栓症を引き起こしやすくなるということです。
最後に
いかがでしたか?身体を休めたいとき、疲労回復したいとき、どのような状態にしたいかによってお風呂の設定温度はとても重要になってくるのです。寒い季節の熱いお風呂は気持ちがいいですが、実は脳を活発にしているということなんですね。
これから冬に向けて寒い日が続くため、上手にお風呂の温度設定をして入浴を楽しみましょう。
また、冬のお風呂でよく起きるといわれているヒートショック。高齢者の方は要注意!続けてごらんください。
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