人前で思わずげっぷが出るのをこらえたことはありませんか?1度ならまだしも、何度もげっぷが出ると大きなストレスになりますよね。胃腸を調べても特に病気が見つからなかった人は、この空気嚥下症かも知れません。
空気嚥下症とは?
症状はゲップ、お腹が張る、お腹に不快感がある、おなら、頭痛、肩こり、眼の痛み、ふらつきです。
通常人は無意識のうちに食事中、空気を少し呑み込んでいます。しかし空気嚥下症の人は食べ物がなくても、無意識に空気を大量に呑み込んでいる可能性があります。
早食いや良く噛まずに食事をする人、副鼻腔炎で鼻呼吸ができない、ストレスと噛み合わせが原因の場合もあります。ストレスで緊張状態にあると人は無意識に歯をくいしばります。
ストレスがない人でも、口をしっかり閉じる癖がある人や噛み合わせが悪い人は、空気嚥下症になりやすくなります。この病気には呑気症/噛みしめ症候群という別名があります。
空気嚥下症の治療
内視鏡検査が受けられる内科または消化器内科を受診し、検査のうえ胃腸に所見があれば消化酵素薬や消泡薬、消化管機能薬で治療をします。胃腸に所見がなければ、心療内科でカウンセリングや抗不安薬等の薬物療法を受けます。
副鼻腔炎がある人は、耳鼻咽喉科で抗生物質または抗アレルギー剤を中心とした薬物療法を受けます。重度の場合は手術が行われます。
噛み合わせが原因の場合は、歯科または矯正歯科でマウスピース(スプリント)を使用して治療します。なお、マウスピースを歯医者さんで作ってもらうには金額に差があるかもしれませんが、私の場合5,000円程度で作ってもらうことができました。つけてみると、恐ろしいほどに夜中に強い力で噛んでいることがわかりますよ。
なお、食べ物にはガスを発生しやすい食材と胃酸が出やすくゲップを誘発する食材、ガスの発生を抑える食材があります。
これらの食材を使用して食生活の見直しをしてみましょう。
ガスが出やすい食材
- キャベツ
- ブロッコリー
- カブ
- 大根
- 小松菜
- 大豆
- あずき
- 黒豆
- 乳製品
- りんご
- 炭酸飲料
- 濃い緑茶
- コーヒー
胃酸が出やすくゲップを誘発する食材
- 豚バラ肉
- 豚ロース肉
- 牛カルビ
- 牛ひき肉
- ベーコン
- たこ
- いか
- 貝類(あさり、しじみ、ほたてなど)
- 生卵
- 油揚げ
- 厚揚げ
- がんもどき
- こんにゃく
- きのこ類(しいたけ、なめこ、しめじなど)
- 塩分が高いもの(塩辛、漬物、佃煮など)
- 香辛料(カレー粉、赤とうがらしなど)
- 柑橘類
- パイナップル
- 柿
- 梨
- 炭酸飲料
- 濃い緑茶
- コーヒー
ガスが出にくい食材
- アスパラガス
- きゅうり
- バナナ
- 生姜
おわりに
いかがでしたか?原因を突き止めるのは難しいかもしれませんが、まずは食生活とストレスの発散をして症状を改善してみることをおすすめします。
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