COPDのことを知っていますか?現在TVのCM等で禁煙について見聞きしますが、長年の喫煙は身体に悪い影響しか与えません。その1つがCOPD慢性閉塞性肺疾患です。その症状は大変苦しいもので、進行を止めることも完治することもできません。この記事をきっかけにCOPDについて理解を深め、喫煙している人がいたら禁煙を勧めましょう。
COPD慢性閉塞性肺疾患とは
肺気腫は酸素と炭酸ガスの交換を行っている「肺胞」の組織が壊れて、肺にたまった空気を外へ出せなく病気です。肺気腫患者が慢性気管支炎を伴っていると「慢性閉塞性肺疾患COPD」と診断されます。長年の喫煙による肺の炎症が原因で発症します。ただし、喫煙をしている人すべてがなるわけではありません。遺伝子的に肺胞が壊れやすい人が喫煙を続けると肺胞は徐々に壊れていきます。肺胞は一度壊れると元に戻りません。
症状は慢性の咳と痰、咳に伴う胸の痛み、労作時の呼吸困難です。息切れは身体を動かすと強くなり、休むと改善します。咳と痰は風邪をひいたり、喘息や肺性心を伴うと増悪します。
COPD肺気腫の治療法
禁煙
肺気腫では原因となっている喫煙習慣を改めることから治療が始まります。依存性がみられる場合は、ニコチン置換法が行われます。
薬物療法
慢性疾患であるため、軽度から重症までで使用する薬が異なります。薬は可能な限り同じ薬を使用し、効果がなくなれば薬を変えていきます。
- 重症度1:ニコチン置換法、必要に応じて短時間作用性気管支拡張剤
- 重症度2:禁煙、短時間作用性気管支拡張剤、呼吸リハビリテーション(運動・栄養管理)
- 重症度3:長時間作用性抗コリン薬または長時間β刺激薬
- 重症度4:長時間作用性抗コリン薬と長時間β刺激薬の併用
- 重症度5:長時間作用性抗コリン薬と長時間β刺激薬の併用、吸入ステロイドの追加
- 重症度6:吸入ステロイド、酸素療法
- 重症度7:吸入ステロイド、酸素療法、換気補助療法、外科療法
息切れがするため運動するのを嫌がる人が多いようですが、適度な運動も治療の1つです。
短い距離でも良いですのでウォーキングを行いましょう。
おわりに
いかがでしたか?重度になると鼻にチューブをつけて酸素ボンベを持って歩かなければなりません。また、喫煙者だけでなく長年副流煙を吸っていた家族が発症することもあります。自分と家族の健康を守るためにも禁煙をしてみませんか?禁煙治療は健康保険がききます。自己負担3割で治療が受けられるのです。ぜひ、検討ください。
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