「最近もの忘れが多いな」「仕事でのミスが増えた」などという人がいたら、もしかするとそれは若年性認知症かもしれません。若年性認知症という言葉は聞いたことがある人もいると思いますが、なぜ若い人が認知症になってしまうのでしょう?自分はまだ若いしあまり関係ないと思っていても、この若年性認知症は誰にでも起こりえる病気なのです。そんなことを聞くとちょっと怖くなってしまいますよね。何も知らないままにせず、知識の一環として若年性認知症について知っておくのもいいのではないでしょうか。
若年性認知症は働き盛りの現役世代に起こる
若年性認知症とは、18歳以上65歳未満の認知症の症状がある場合を総称した言い方です。その原因は分かっている場合と、原因が分からない場合があるようです。65歳以上の老人性認知症と同じように、アルツハイマー病などのもの忘れや言語障害などの症状があらわれます。そして、若年性認知症の患者は全国に4万人弱といわれ、推定発症年齢はだいたい51歳くらいといわれています。
発症に気付くのが遅れることも
若年性認知症になる人は、現役ばりばりで仕事をしていたり、家事に勤しんでいる主婦など元気に何かに取り組んでいる世代です。だからこそ、仕事をしてミスが重なったり、家事がおっくうになっても認知症のせいとは思わず、更年期や日頃の疲れなど別の症状を思い浮かべてしまうのです。
他の病気と思って、受診して間違った診断が出てしまい時が過ぎていくと、どんどんと認知症の症状が悪化していきます。実際に最初は別の病気と思っていた人が、症状が悪化したことで認知症だったんだと気付くケースも少なくないようです。
若い人でも認知症になるんだという意識を持っていると、似たような症状のときに認知症という選択肢も広がるのではないでしょうか。
若年性認知症の予防法
塩分や糖分を摂りすぎず、バランスの摂れた食事をすることが大切なのです。また、青魚は認知症発症リスクを下げるといわれていて、積極的に摂取していくのが良いでしょう。さらに、生活習慣病は若年性認知症の引き金になるため、もし不規則な生活をしている人はこれを機に生活を見直してみるのもいいのではないでしょうか。
そして、何よりも大切なのが早期発見、早期治療なのです。アルツハイマー病であれば、進行を遅らせる薬もあります。そして、早期発見により症状が軽い場合は、理解力や判断力がまだ保たれている状態にあり、病気について理解したり病気を受け入れる余裕もあるでしょう。
すると、今後の人生設計や時間の使い方など、一日一日を大切に過ごせるようになるでしょう。
最後に
最初は何気ないことがきっかけで気付きにくい若年性認知症ですが、発症すると徐々にもの忘れや言語障害など症状があらわれてくることがわかりました。忘れていたことを指摘されても、予定を立てたこと自体忘れてしまっていたなんてこともあり得るのです。
もの忘れなんて自分はまだ若いし関係ないと思っていても、実は怖い病気と繋がっているかもしれないのです。若年性認知症は早期発見が大事なので、「もしかすると?」の気持ちで普段の食生活や生活習慣を見直してみるのもいいかもしれませんね。
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