目が覚めると、ものすごく心臓がバクバクして汗びっしょり、なんて経験はありませんか?時間が経つと治まる症状なので、部屋が暑くて寝苦しかったり、「悪い夢でも見たのかも」と安易に考えがちですが、その原因には、日常生活にも影響を及ぼすかもしれない重大な病気が隠れているかもしれません。寝起きに起こる、激しい動悸の原因についてご紹介します。
寝起きに起こる動悸の原因
自律神経の乱れ
日頃から強い不安やストレスを抱えていると、眠っている間も無意識に緊張状態が続いて筋肉が強張り、血流が悪くなるなどの症状が現れる場合があります。
すると夜になっても交感神経が優位に働き続けるため充分な眠りをとることができず、目が覚めた時に神経が過剰に反応して動悸を引き起こすのです。
また、極度の不安のせいで精神的に起こる動悸を、「心臓の病気ではないか」と思い込んでしまうことで、更に症状が悪化してしまったり、精神的な症状の動悸が引き金で、体にも大きな負担をかけてしまうケースもあります。
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高血圧、心臓病
実際に、心臓や血管など循環器系の異常によって起こる動悸も、もちろんあります。日常的に高血圧の人は、眠っている間も心臓に強い負担をかけている場合があり、寝起きに激しい動機に襲われることがあります。
血圧の急上昇によって血管に異常が起こると、心筋梗塞など命にかかわる病気に発展する危険もあります。
こういった病気が絡んだ症状は、酷い吐き気や眩暈を伴ったり、胸部に激しい痛みが走るなど特徴も多く見られます。
ただの動悸ではない症状が併発して起こった場合には、一時的な症状であっても病院で検査を受けたほうが良いでしょう。
バセドウ病
バセドウ病とは、喉元を通る甲状腺のホルモン異常によって起こる病気です。20代から40代の女性に特に多い病気で、喉元が酷く腫れたり、眼球が飛び出て瞼が腫れるなどの症状が特徴です。その他の症状の一つとして、寝起きの激しい動悸が確認されています。
昼寝から目覚めた時の動悸は正常な症状
朝の寝起きに起こる動悸は様々な要因を考えなければいけませんが、昼寝をした時だけに動悸が起こる程度なら、あまり心配する必要はないそうです。
昼間の睡眠は眠りが浅く、眠っている間も交感神経が優位に働き続けている場合が多いので、目覚めた瞬間に動悸に襲われることはよくあるのです。
ただし、あまりに激しい動悸であったり、昼夜問わずに症状が起こる場合には、何らかの病気を疑ったほうが良さそうです。
穏やかに目覚めるためにやっておきたいこと
寝不足を解消
寝る時間が遅かったり、寝不足気味になると疲労が溜まって普通の睡眠ではしっかりと疲れを取れずに残ってしまいます。取り切れなかった疲れが自律神経の乱れさせ、動悸を引き起こします。
できる限り規則正しい睡眠時間を確保することで、自律神経のバランスを整えることができます。
寝る前にはリラックス
夜になっても緊張していたり、ストレスをため込んでいては良い睡眠はとれません。寝る前には半身浴で体を温める、ホットミルクを飲む、アロマを焚くなど、気分をリラックスできるものを取り込んで快適な睡眠環境を整えましょう。
布団に入ったらテレビを見ない、パソコンやスマホを触らないことも、安眠には効果的です。
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薬を併用
どうしてもすっきり眠れない、動悸が治まらないという人は、鎮静剤や安定剤など気持ちを落ち着かせる薬を併用して、一時的に症状を緩和させることも効果的です。
漢方薬を飲み続けることで精神疾患を改善させられる場合もあります。薬への依存はよくありませんが、症状が酷い時には試してみるのも良いでしょう。
おわりに
軽い一時的な動悸でも、長く放置していると他の重大な病気を引き起こしてしまう危険も潜んでいます。特に、これから寒さが厳しくなってくると、動悸が起こると心臓への負担が心配ですね。
「すぐに治まるから」と油断せず、慢性化してしまわないように日頃から眠りを改善する努力をしていきましょう。
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