皆さん、自分の血圧がどの位あるのか知っていますか?普段計っている血圧の数字だけを信じていると大変な事態になるもしれません。専門医も頭を悩ませる厄介な「仮面高血圧」について今回は詳しくご紹介していきます。
「仮面高血圧」とは?
「仮面高血圧」とは本人に高血圧の自覚がなく、医者の前でも血圧の数値が正常なため、医師も見逃してしまう事のある隠れ高血圧の事を指します。最悪の場合、脳梗塞や心筋梗塞につながる可能性があるのが「仮面高血圧」です。
「仮面高血圧」の特徴
日本における高血圧患者数は仮面高血圧の人も含めると、全体で4300万人いると言われています。そのうち30%にあたる人が仮面高血圧患者に該当し、自分は高血圧でないと思っている正常な人の中にも10%程度は仮面高血圧患者に該当すると言われています。
高血圧の定義は診察室で測る時で140/90mmHg以上、自宅で測る時で135/85mmHg以上が基準とされており、50代を過ぎると高血圧になりやくなると言われています。
仮面高血圧の人は病院で血圧を測定しても正常血圧であり、自宅や職場では高血圧になりやすい傾向にあります。それゆえ、診療時に気付かれにくいため治療が遅れ、脳卒中や心筋梗塞を起こす危険性が高いと言われています。
「仮面高血圧」3つのタイプ
仮面高血圧の人は日常の中で高血圧になりやすい時間帯が3つあります。
早朝高血圧
基本的に人の血圧は朝が高い傾向にありますが、飲酒の翌朝や寒冷時の朝は特に高血圧になりやすいといわれています。
昼間高血圧
職場や家庭での精神的ストレスにより起きる高血圧の症状です。職場で血圧を測ったりしないので、分かりにくい傾向にあります。
夜間高血圧
睡眠時無呼吸症候群の人に起きやすいと言われています。息が苦しくなる事で高血圧になりやすく、無呼吸症状がなくなれば血圧も下がりやすくなると言われています。
「仮面高血圧」の人に気を付けてもらいたい冬の時期
入浴中に心肺停止になり、死亡する人が多いのが12月・1月と言われています。それは血圧の大きな変動によるもので、気温が1度下がるごとに血圧が1mmHg上がると言われています。脱衣所の気温が10度、お風呂の温度が40度の場合、ここで30度の気温の変化が起こります。
血圧が150mmHgある人だと180 mmHgまで上昇する事になり、高血圧に拍車がかかります。
自分が高血圧だと分かっている人であれば、色々な予防や対策を取る事ができると思いますが、仮面高血圧の人は自覚症状がないため、このような場面で突然命を落とす危険性が高まるのです。
「仮面高血圧」の予防策について
一番は家で家庭用血圧計を使い、血圧を測る事が「仮面高血圧」の発見につながります。朝起きてから1時間以内、食事の前に計測する事で正確な数値を把握できます。
血圧が自分の把握していた数字よりも高いようでしたら、病院へ行って診察を受けることをおすすめします。今では高血圧の特効薬が色々出ており、9割は薬で治療できるそうなので、自分が「仮面高血圧」だと分かるだけでも突然死の予防につながります。
最後に
「仮面高血圧」について、いかがでしょうか?自覚症状がなく、病院でも分からないという点がとても恐ろしい仮面高血圧。健康維持のために一家に一台、血圧計を用意しても良いのかもしれませんね。さまざまな病気のリスクに備えるためにも血圧のコントロールには気を付けていきたいものです。
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