夏場にはよく汗をかくため、熱中症予防のため脱水症状に注意します。でも、汗をかかない冬場のほうが脱水症に陥りやすいって、ご存知でしたか?今回は冬に起こる脱水症状の原因と対策についてご紹介します。
脱水症状とは?
脱水症状は、発汗などで体を維持する水分や塩分が失われることで引き起こされます。体重の4%以上の水分が失われると症状が現れます。初期症状は口内の乾燥などの軽いもののため、自覚が難しいです。重症化すると、体のバランスが崩れて眩暈やだるさ、発熱、吐き気や食欲不振などが起こり、危険な状態になる場合もあります。体内の水分が減ると、血液の流れが悪くなります。老廃物がうまく排出できず、むくみの原因にも。悪化すると血管が詰まって脳梗塞などの引き金にもなります。
冬に脱水症状を起こしやすい理由
日本では、冬場は降水量が少なく、夏場よりも空気が乾燥しています。そのため、外気による保湿効果が低くなり、体も乾燥します。多くの人が冬の乾燥肌に悩まされる大きな原因ですね。かつ、人は寒くても、体温調整をするために気付かぬ間に汗をかきます。体中の水分が徐々に失われて、意識していなくても脱水症状を引き起こしやすいのです。屋内にいると、エアコンなどの暖房器具を使用するため、外よりもさらに乾燥しやすい環境が作られます。冬は外にいるよりも室内にいるほうが、脱水症状に陥る危険が大きくなります。
脱水症を防ぐために気をつけること
部屋にいる場合は、室内を乾燥させすぎないことが重要です。エアコンをつけるときには加湿器も同時に稼動させると理想的です。ない場合には塗れたタオルを干しておく、表面積の広い容器に水を張り、室内に置いておくなどの措置をすると、湿度を上げる効果があります。また、畳に使用される「い草」には、湿度をコントロールする性質があります。可能なら和室で過ごしたり、畳の材質を持つ小物や敷物などを部屋に取り入れてみるといいですね。喉が渇いていなくても、適度に水分や塩分を摂取することが大切です。
冬は寒いので暖かい飲み物を摂りたいところですが、発汗を促してしまうので、できるだけ常温に近い飲み物が理想的です。体のバランスを整えるために、レモン汁や塩分を混ぜて作る「経口補水液」を飲むのがおススメですよ!
おわりに
季節に関係なく、人の体を維持するためには水分や塩分が必要不可欠です。冬の乾燥から体を守るためにも、適度な水分補給を心がけていきましょう。
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