ヨガ教室に通うと、体そのものが健康に導かれるのは予定調和なのですが、先生の人格にも学ぶところがあります。アシュタンガヨガの哲学性によるものでした。
ヨガ教室は先生の性格と教室の雰囲気が大切
1つのお稽古を続けている人も、広く浅くたくさんのお稽古に挑戦している人も、その人の性格によって趣味のモチベーションは異なると思います。
私は後者で、広く浅く趣味を持つ、タイプですが、いろいろ見ていくと、どんな教室でも、先生の性格や教室の雰囲気というもので生徒の通いやすさや上達度が決まるのかなという印象を持っています。
今通っているヨガ教室の先生は、教え方はもちろん素晴らしいのですが、無理強いをしない言葉選び、謙虚、しかし生徒をしっかり見ていて、話しているとほわっと心がほぐされる、と人格も備えています。おかげで続けることができています。
とある日のワークショップにて、ヨガには「ヤマ」がある、という話を教えてくれました。
ヤマとは禁じること
「ヨガ」そのものが人間学のような構成になっています。道徳、実践、哲学、とすべてを総称して「ヨガ」と呼び、私たちがスタジオで習っているポーズだったり呼吸だったりは、「ヨガ」の一部、ということになります。
基本になっているアシュタンガヨガを例に挙げると、8の段階で構成されていて、「ヤマ」とは1番目に構成され、誰でもできる道徳を意味しています。(ヨガの言葉はすべてサンスクリット語になります。)「ヤマ」は「禁じること」を意味します。
「ヤマ」をもっと詳しくいうと、
- アヒムサー
- サティア
- アステーア
- ブラーマチャリア
- アパリグラハ
と5つの枝に分かれ、それぞれ
- 暴力をしない
- ウソをつかない
- 物も心も盗まない
- 欲を出さない
- こだわりをもたない
を意味します。聖書や禅、論語などにも出てくる内容ですが、ヨガのファッション性もあるのか、より私たちに親しみやすいものになっています。
先生はヤマを実践していて、生徒も知らない間に影響されているので、教室の雰囲気も良くなるという、とても良い流れができています。おまけに帰宅すると、家でも家族に対してヤマを実践できるので、心がすさみません。
先生いわく「ヤマ」を言葉の通り受け入れるのは危険
私の先生は、「ヤマ」を言葉通り受け止めるのは危険と言います。なぜかというと、例えば「サティア(ウソをつかない)」を実践しようとして、奥さんの手料理がまずかった場合、まずいよ、というのは夫婦間の不和を生むからです。
もっと社会的な話をすれば、親が子にしつけと言って暴力をふるった場合、子供は非暴力(アヒムサー)のままでは心が失われてしまいます。
「ヤマ」を実践しつつ、他者との調和を図りつつ、生活していきましょう、というのが先生の言わんとするところです。
ポーズや呼吸をすることも大切ですが、ヨガスタジオに行ったついでに、普段の忙しい生活の中で忘れがちな、人としての基本もついでに振り返れるのも、ヨガの良いところですね。
最後に
ヨガを通して色々なことが学べますが「ニヤマ」ってご存知でしょうか?続けてご覧ください。
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